2009年10月14日

佃祭(三遊亭金馬3)

え〜、ご機嫌よろしゅうございます。相変わらずのお笑いでございます。「情けは人のためならず」ということわざがございます。人に情けをかけるなんというのは、神信心でもしようというような年頃にならないと起こりません。−−佃島の住吉様のお祭りに出かけたお店の旦那の次郎兵衛。しまい船に乗り込もうとすると、一人の女が引き留める。おかげで、しまい船に乗り遅れてしまう。女は三年前に吾妻橋身投げをしようとしたところを、次郎兵衛さんに五両をもらって助けてもらったとのこと。ご亭主が船頭なので、いつでもお送りするというので、女の家におじゃまになる。あたりが騒がしくなってくる。亭主が戻ってくる。仕舞い船がひっくり返り助かったものはいないとのこと。夫婦は次郎兵衛にお礼を言ってご馳走をして、船を出して送っていく。一方、お店では仕舞い船で次郎兵衛が亡くなったと大騒ぎ、長屋の月番の与太郎も悔やみに行くがうまくいかない。そうしているうちに、次郎兵衛が帰ってくる。皆驚くが、訳を聞いて、大笑いで帰って行く。この話を横で聞いていた与太郎、いいことをすれば助けられると思いこみ、家に帰って道具箱を打って五両の金を作り、身投げを探して歩くが出くわさない。永代橋にかかると涙をためた三十、二三のお上さんが欄干に上がって片手合掌で川の中を見ている。身投げと思って止めに入った与太郎。女は「冗談いっちゃいけませんよ。歯が痛いから、戸隠様に願をかけてんだ」「袂に石が入ってりゃ」「こりゃ、納める梨でございます」
マクラは信心、虫歯の神様の戸隠さまと梨について。立て板に水の威勢のいい語り。うんちくで溢れるマクラ、無駄ない筋立てと巧みな声による見事な人物描写。立派な口演でわかりやすいが、拙にとっては堅すぎる。
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2009年10月13日

たがや(三遊亭金馬3)

東京が江戸と申しました時分の名物が「武士鰹、大名小路生鰯、茶店紫、火消錦絵、その付け足りに、火事に喧嘩に中っ腹、伊勢屋 稲荷に犬の糞」汚ねえ物が名物のうちに入ってます。−−両国の花火の当日、広小路の方から侍が馬上でやってくる。反対、本所方から渡ってきたのがたがや。大勢で、ぶつかりながらやってくるが、道具箱を落としたことから、たががはじけて、馬上の殿様の笠をとばした。無礼者と屋敷へ来るようにとの言葉に、たがやは、家で年老いた両親が待っているからと謝って許しを請うが、どんなに謝っても侍は聞き入れない。たがやは開き直り殿様を愚弄するような啖呵を切る。手討ちにするように家来に命じるが、刀の手入れがしていない。斬りつけてきた侍の腕をうけ、噛みついて刀をとると逆に斬ってしまう。馬から降りて槍を持った殿様が突いてきたところ、体を交わし、槍の先を切り落とす。−−刀の柄に手をかかると、たがやさんも死にものぐるいです。手元へくり込んでいって、「え〜い」横に払ったやつ、弾みがつきまして、殿様の首が空中へ「すぽ〜ん」と上がると、見物一同が「たがや〜」
マクラは江戸の名物、花火の褒め方などのについて。立て板に水でとても早口だ。講談調の型で、無駄なく推進力があり、あっという間に終わってしまう。低い男っぽい声でシャープな切れ味。あまりに早すぎて集中を要求されるようだ。クスグリも少なく、ちょっと物足りない気分だ。
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2009年10月12日

Little DJ〜小さな恋の物語(日2007)

函館に住む中学生の太郎は野球好き。鼻血を何回も出して病院へ、血液検査の結果が悪くて入院することになる。憂鬱な病院生活。ある時、昼に音楽が流れてくるスピーカーの線をたどっていくと、立派なオーディオ装置と大量のレコード、大先生の部屋だった。そこで、いつも聞いている「ミュージックエクスプレスの」DJのまねをする。大先生がそれを聞いており、昼の時間にDJを流すことになる。病院の中のDJで患者やスタッフの心は明るくなる。太郎は交通事故で入院していた1歳年上のたまきを好きになる。太郎の容態は悪くなる。白血病であることを知っている太郎。先に退院して見舞いに来たたまきと外出し映画を見て、山に登るが雨に遭い一夜を過ごす。翌日倒れた太郎はICUの措置を。病院の人たちへの思いをさいごのDJで語る。これまで、どうしてもたまきへの思いを打ち明けられなかった太郎だったが、とうとう、勇気を持って打ち明ける。太郎をはけますために、たまきが太郎にリクエストした曲は「年下の男の子」。しかし、その夜、太郎は他界する。成長して、ラジオプロデューサーになったたまきは、自分の番組で往年の番組「ミュージックエクスプレス」を再開し、最初のリクエストに「年下の男の子」をかける。
 子供と白血病。これまでも多くの映画が作られた。やっぱり、心を動かされた。特に、拙が主人公と同年代の頃の物語だけに、感情移入がスムーズだった。さらに、最近、失った家族のことを思い出して涙したので星となった。佐藤直紀の音楽も叙情的で、懐かしい曲を配置していた。☆
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2009年10月11日

15ミニッツ(米2001)

ニューヨークに入国したチェコとロシアの犯罪者が、仲間に会い分け前を要求するが使われておりカットして殺して放火しまう。その後、精神異常の犯罪者が出所しテレビに出ているのを見て、自分たちの犯罪をビデオに残して、それをメディアに売り、精神異常でいつか出所しようという計画にする。一方、殺人課のベテラン刑事エディはメディアに顔をうって有名人。消防署の放火捜査官ジョーディは彼と捜査をともにする。型破りだが、実力と面倒見のいいエディを慕うようになる。チェコの犯人はエディを殺し、精神異常を装い、ビデオの撮影をしていたロシア人からの命令だというとにして、うまく運ぶように見えた。入廷の日、ロシア人が彼の正常を証明するビデオをテレビに提供し、それがもとで銃撃戦となり犯人たちは死んでしまう。この事件のきっかけとなったメディアは今日も、犯罪を放送する。
 ストーリーに要点を強調することは当たり前だが、デフォルメが効き過ぎた。犯人がコメディっぽくなり、緊張感が弱くなった。デ・ニーロの貫禄がなかったら、もっと弱くなっていた。残念。音楽はアンソニー・マリネッリ。気の抜けかかったサイダーになった。
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東ティモール(シティ)

自家焙煎:豆はバラツキがあり、丸味があるものが多い。蒸らしでは泡が白く小さい、焼きが足りなかったのか。甘くマイルドな苦み。飲みやすさが特徴。
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2009年10月10日

いつか眠りにつく前に(米2007)

重病で病の床につくアン。二人の娘が見舞いに来ている。アンは若き日をも出す。親友のライラの結婚式にやってくる。そこで、ライラの弟バディに紹介されライラの憧れだったハリスに会う。アンはハリスに惹かれ、バディの告白を拒否。バディは泥酔状態で結婚式の行事、海の飛び込みを行い死亡。そのまま、アンとハリスは別れる。三人はそれぞれの人生を歩むが、結婚式に集まった若き日の思いを心に抱き続けていたのだった。アンは娘を勇気づけて、息を引き取るのだった。
 人生は辛い。思うようにはいかない。しかし、それが人生。皆、多くの辛さと、それなりの幸せを感じて生きている。何とも悲しい色に染まった映画。若き日の想い出も苦いもの。内省的な静けさが支配している。テンションは下がったまま。音楽はヤン・A・P・カチュマレク、美しく静かなスコア、演奏はポーランド放送管弦楽団。バネッサ・レッドグレーブ、グレン・クローズ、メリル・ストリープの実力派の出演で持っている映画。ブルーな気持ちになる映画でした。
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エクアドル・ナチュラレッサ(フル・シティ)

豆は、やや小さめでかわいくきれいな印象。抽出液はやや標準。甘苦く香ばしい印象。ミディアムボディ。
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2009年10月09日

ベートーヴェン:交響曲第8番(コシュ=ハンガリー国立po)Web

1.大変、速めのテンポで開始。怒りすら感じるような表情。緩徐主題はゆっくり。主題間のメリハリが強い。盛り上がりでの推進力は強い。2.速めのテンポでリズム感よく軽やか。3.重量感と叙情性が共存。4.エネルギー感と推進力の中に情感がある。
爽やかな音色のvnと音量のある低音。アンサンブルは並だが、ダイナミックレンジが広く、テンポを変えて緊張感が強く、なかなか聞かせる。(Bartok)

1.Allegro vivace e con brio
2.Scherzando: Allegretto
3.Tempo di Menuetto
4.Allegro vivace
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2009年10月08日

モーツァルト:3台のピアノのための協奏曲(コシュ=ハンガリー国立po:pデジュ・ラーンキ、エディト・クルコン、フュロップ・ラーンキ)Web

クリアー弦のオケと、ややくすんだ響きで甘い音色のpが独特の雰囲気。明るくチャーミングで爽やかな第1楽章、優雅な第2楽章、雅で且つ華やかな終楽章、総じて爽やかで優雅な曲で楽しめました。ダイナミックレンジが広く、空間の広さを感じさせる録音もなかなか。音楽を楽しめる演奏でした。(Bartok)

1.Allegro
2.Adagio
3.Rondo : Tempo di Minuetto
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2009年10月07日

ベルリオーズ:幻想交響曲(ドゥダメル=エーテボリso)Web

1.美しくも暗めで憂いのある雰囲気。気分は沈み高まり、ダイナミックなレンジを持って進み、クライマックスを築く。2.幻想的で美しいワルツ。
標準的なテンポを基本に表情にあわせてテンポを自然に揺らせる。見通しよく実に丁寧で表情豊かな演奏の結果だ。オケのアンサンブルもなかなか優秀で、各声部がクリアー、低音部も豊か。クライマックスの盛り上がりも十分だ。知情のバランスが取れた演奏だ。3.広々とした野の中にいるような感じで、牧歌的でもあり、美しい。後半部では不安な重さが現れる。4.ゆったりとしたテンポで重く厚く進めていく。管みみの荒々しいエネルギーが耳につく。重低音の渦が巻く。5.チューブラベルとファゴットの大きな音がやたらと耳につく、おどろおどろしい雰囲気でテンポをかなり揺らす。終盤、アッチェレラントとクレシェンとをかけて怒涛のフィナーレを築く。後半部はロシアのオケかと思うような力強い管が特徴だ。演奏は上に傾き、圧倒的なスケール間を持つ。前半部の抑制から解放された感じですごい迫力。血圧が上がる。歌舞伎のようなデフォルメ的な見栄を感じさせる演奏スタイルだ。知から情へシフトする。迫力に打ちのめされて聞き応えはあるが、荒く感じてしまう。なかなか珍しい演奏スタイルの指揮者だ。姿に似ずワイルドな指揮者でした。(BBCProms2008)

1.「夢、情熱」 (Rêveries, Passions)
2.「舞踏会」 (Un bal)
3.「野の風景」 (Scène aux champs)
4.「断頭台への行進」 (Marche au supplice)
5.「サバトの夜の夢」 (Songe d'une nuit du Sabbat)
posted by momiji at 21:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする