東京が江戸と申しました時分の名物が「武士鰹、大名小路生鰯、茶店紫、火消錦絵、その付け足りに、火事に喧嘩に中っ腹、伊勢屋 稲荷に犬の糞」汚ねえ物が名物のうちに入ってます。−−両国の花火の当日、広小路の方から侍が馬上でやってくる。反対、本所方から渡ってきたのがたがや。大勢で、ぶつかりながらやってくるが、道具箱を落としたことから、たががはじけて、馬上の殿様の笠をとばした。無礼者と屋敷へ来るようにとの言葉に、たがやは、家で年老いた両親が待っているからと謝って許しを請うが、どんなに謝っても侍は聞き入れない。たがやは開き直り殿様を愚弄するような啖呵を切る。手討ちにするように家来に命じるが、刀の手入れがしていない。斬りつけてきた侍の腕をうけ、噛みついて刀をとると逆に斬ってしまう。馬から降りて槍を持った殿様が突いてきたところ、体を交わし、槍の先を切り落とす。−−刀の柄に手をかかると、たがやさんも死にものぐるいです。手元へくり込んでいって、「え〜い」横に払ったやつ、弾みがつきまして、殿様の首が空中へ「すぽ〜ん」と上がると、見物一同が「たがや〜」
マクラは江戸の名物、花火の褒め方などのについて。立て板に水でとても早口だ。講談調の型で、無駄なく推進力があり、あっという間に終わってしまう。低い男っぽい声でシャープな切れ味。あまりに早すぎて集中を要求されるようだ。クスグリも少なく、ちょっと物足りない気分だ。
posted by momiji at 21:53|
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