2009年10月20日

目黒のさんま(三遊亭金馬3)

え〜、「カタカナに“ト”の字の一の引きようで、上になったり、下になったり」、カタカナのトの字の上に一を引くと、「下」という字です。下に一を引くと反対に上という字になります。−−野駆けに出て目黒で、農家の焼いていた旬のサンマを初めて食べて気に入った殿様が、園遊会に出席した際、食べたいものを尋ねられ、サンマを求める。銚子のサンマを上品に料理するが、まずいので、どこから取り寄せたと問えば「魚は銚子の沖の本場にござります」「なに、これが銚子じゃ。それでいかん、サンマは目黒に限るぞ」
 マクラは華族様が下々のものを知らないことの小咄あれこれ。うんちくによって密度の濃いマクラによって、噺の背景がよくわかる。キレよく張りのある声で殿様の威厳がよく出ている。まことに晴れ晴れとして竹を割ったようの明快さの仕上がりで、聞いていて気持ちがいい。
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2009年10月19日

米朝ばなし(桂米朝)

大阪、京都、奈良、兵庫などの地名にちなんだ噺を紹介している。これまでに聞いた話でも舞台がどこかはっきりと理解していないものが多かったが、具体的な地図で示され、付随情報を知ると、同じ噺が数段リアリティを持った感じだ。語り調の表現で、すいすい読み進むことが出来ました。(講談社文庫)
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2009年10月18日

序の舞(日1984)

涙と重い映画だ。女流画家、上村松園の半生。「序の舞」は彼女の代表作で重要文化財。フィクションだそうだ。師匠に肉体関係を迫られ、子供を里子に出してから、悲しくも辛い人生。彼女の作品を節目節目に重ねていく。京都の町屋をはじめ、明治の雰囲気がよく出ていた。映画は涙の連続だが、拙は、なんたることだと重いため息が出る。最近、こんな重量感のある映画はなくなった。役者もも貫禄がある。皆、一癖も二癖もある。みんなと違う生き方をした女性の物語。歳のせいか、この手の映画が受け入れられるようになってきた。現代的な音楽だと思ったら、黛敏郎のスコアだった。リッチだが重〜い映画でした。
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エクアドル・ナチュラレッサ(シティ)

自家焙煎:豆はやや小さめ。酸味と苦みと甘みがバランスいい。コーヒーらしい香ばしさも口に残る。おいしい。
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2009年10月17日

悪いことしましョ!(米2000)

悪魔に魂を打って7つの願いをするコメディ。さえない男がなりたい人物像を願う。デフォルメされたキャラクターがおもしろい。笑わせてくれる。笑っちゃいました。特殊メイクで、らしい雰囲気を作っている。それぞれのキャラクターの落ちもやっぱりといった感じ。全体としては、人にとって大切なこと、それは自分に誠実で他人に尽くすことである、といったよくある話。デヴィッド・ニューマンの音楽はノリノリ。ブレンダン・フレイザーの濃い顔が様々に変わるのがおもしろく、次はどうなるのか期待する。その期待に応えました。しかし、ラストは、やっぱりといった感じ。笑って笑ってハッピーエンド。気分が晴れる映画でした。
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ケニア・レッドマウンテン(ライトフレンチ)

豆は標準的できれいな印象。抽出液はやや薄く赤みがかる。ややとげのある苦みとかすかな甘み。意外とあっさりしている。
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2009年10月16日

わらびのこう 蕨野行(日2003)

貧しい村の口減らしのお話。60歳になると蕨の里なる山奥で人生の最後を迎えることになる掟。その里での老人たちの最後、一人一人亡くなっていく姿を描く。生への欲望、生きることの辛さ、そして、死して開放されることの肯定。他の道を探りたくなるが、これも一つの道。じっくりと時間をかけて描いており、後半部は早くとばしたくなるほど。猿谷紀郎の素朴で叙情的な音楽と対照的な映像が侘びしさ、はかなさが画面から溢れさせていた。辛いな〜と言った映画でした。
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ママの遺したラヴソング(米2004)

母のロレーンが死んだと聞いて、家を出ていた娘パーシーが帰ってくる。そこには元大学教授で今はアルコール依存症のボビーと作家志望で、これまた依存症のローソンとが暮らしていた。家はロレーンが三人に残したと聞いて、仕方なくパーシーは2人と暮らすようになる。2人は義務教育を中退していたパーシーを学校に行かせることにする。3人は次第にうち解けていくが、パーシーの元恋人がやってきて、ロレーンは家をパーシーだけに残したことを知らせ、彼女は2人を追い出す。母の遺品を見ていたパーシー、彼女への手紙を見つけて読むと、ボビーが父親であること、どんなに愛していたかをを知る。パーシーはボビーを受け入れる。パーシーは大学へ進学することになり、ボビーたちはお祝いをした後、ボビーは他界する。
 アメリカは広い。田舎のくすんだ街の下層階級。トラボルタにこの役は似合わない。太ってはいるが声が大変に若い。違和感がある。もっと癖のある役が似合うと思った。愛情を描いているが、最下層で悲劇的で、ちょっと暗い気分の映画でした。
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2009年10月15日

ブラームス:交響曲第4番(バレンボイム=ウエスト・イースタン・ディヴァンo)

濃厚でほの暗いロマンティシズムの1楽章、牧歌風の暖かい伸びやかな第2楽章。なかなかのアンサンブルで、演奏はかなり緩急のゆれを持つ。叙情的な部分ではゆったりと、コーダでは熱く燃えるように、この指揮者の指向性に見事に反応している。なかなかのオケだ。クリアーな資質を感じるオケが、濃厚でねばく熱い表現をしている。3.速めのテンポで進め、陽で喜びのエネルギーを噴出させる3楽章。暗く重く悲しい情が激しく盛り上がっていく終楽章。緊張感とエネルギーが聴衆を高揚させる。ホールの残響や音場を捉えている。クラシック音楽の演奏後の聴衆の反応としては尋常じゃない熱狂ぶりだ。熱い演奏でした。(BBCProms)

1.Allegro non troppo
2.Andante moderato
3.Allegro giocoso
4.Allegro energico e passionato
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2009年10月14日

佃祭(三遊亭金馬3)

え〜、ご機嫌よろしゅうございます。相変わらずのお笑いでございます。「情けは人のためならず」ということわざがございます。人に情けをかけるなんというのは、神信心でもしようというような年頃にならないと起こりません。−−佃島の住吉様のお祭りに出かけたお店の旦那の次郎兵衛。しまい船に乗り込もうとすると、一人の女が引き留める。おかげで、しまい船に乗り遅れてしまう。女は三年前に吾妻橋身投げをしようとしたところを、次郎兵衛さんに五両をもらって助けてもらったとのこと。ご亭主が船頭なので、いつでもお送りするというので、女の家におじゃまになる。あたりが騒がしくなってくる。亭主が戻ってくる。仕舞い船がひっくり返り助かったものはいないとのこと。夫婦は次郎兵衛にお礼を言ってご馳走をして、船を出して送っていく。一方、お店では仕舞い船で次郎兵衛が亡くなったと大騒ぎ、長屋の月番の与太郎も悔やみに行くがうまくいかない。そうしているうちに、次郎兵衛が帰ってくる。皆驚くが、訳を聞いて、大笑いで帰って行く。この話を横で聞いていた与太郎、いいことをすれば助けられると思いこみ、家に帰って道具箱を打って五両の金を作り、身投げを探して歩くが出くわさない。永代橋にかかると涙をためた三十、二三のお上さんが欄干に上がって片手合掌で川の中を見ている。身投げと思って止めに入った与太郎。女は「冗談いっちゃいけませんよ。歯が痛いから、戸隠様に願をかけてんだ」「袂に石が入ってりゃ」「こりゃ、納める梨でございます」
マクラは信心、虫歯の神様の戸隠さまと梨について。立て板に水の威勢のいい語り。うんちくで溢れるマクラ、無駄ない筋立てと巧みな声による見事な人物描写。立派な口演でわかりやすいが、拙にとっては堅すぎる。
posted by momiji at 21:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 演芸 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする